第一級陸上特殊無線技士(以下、一陸特)になる主な手段として、公益財団法人日本無線協会の実施する一陸特の国家試験に合格し、無線従事者の免許を申請する方法があります。
一陸特の国家試験は、毎年6月と10月そして2月の3回、全国11カ所で実施されています。
一陸特の試験科目は、無線従事者規則第5条によって次のように定められています。
試験科目ごとの出題数は、
無線工学:24問(4または5肢択一式)
法 規:12問(4肢択一式)
となっています。
一陸特出題項目とおおよその出題数は次のようになっています。(試験期により、数問変動することがあります)
出題項目 | 出題数 |
---|---|
多重通信の概念 | 2 |
基礎理論 | 5 |
多重変調方式 | 3 |
無線送受信装置 | 2 |
中継方式、接続方式 | 2 |
レーダー | 2 |
空中線及び給電線 | 3 |
電波伝搬 | 2 |
電源 | 1 |
測定 | 2 |
合計 | 24 |
出題項目 | 出題数 |
---|---|
目的・定義 | 1 |
無線局の免許 | 1 |
無線設備 | 3 |
無線従事者 | 1 |
運用 | 2 |
監督 | 2 |
罰則 | 1 |
業務書類 | 1 |
合計 | 12 |
さて、実際に出題された各期の試験問題を分析してみますと、おおよそ既出問題から(過去に出題された問題)80%程度出題されています。
もちろん一陸特として基本的な知識を得ることは必要ですが、試験だけを考えると、過去に出題された問題を徹底的にマスターすることでも、合格は不可能ではないことになります。
ちょっといい過ぎかもしれませんが、試験では満点を取る必要はないということです。一陸特の国家試験の合格点は、無線工学・法規ともに60%以上とされていますので、合格点をクリアできればいいわけです。ただし、両科目とも60%以上でないと不合格です。
当講座では、オリジナル・テキストの他に模擬試験として実際の国家試験で使用された問題を5回に渡って解いていただきます。過去の問題の中でも、内容を吟味し、特に覚えてもらいたい問題を選択しています。また、最新3回分の試験問題が会員ページ内に掲載されています。これらの試験問題をマスターすれば自信を持って試験に臨んでいただけます。
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