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一アマ受験にあたって

第一級アマチュア無線技士になるには、公益財団法人日本無線協会の実施する第一級アマチュア無線技士の国家試験に合格し、無線従事者の免許を申請しなければなりません。
 第一級アマチュア無線技士の国家試験は、毎年4月と8月そして12月の3回、全国11カ所で実施されています。

試 験 科 目

第一級アマチュア無線技士の試験科目は、無線従事者規則第5条によって次のように定められています。

●無線工学

  1. 無線設備の理論、構造及び機能の概要
  2. 空中線系等の理論、構造及び機能の概要
  3. 無線設備及び空中線系等のための測定機器の理論、構造及び機能の概要
  4. 無線設備及び空中線系並びに無線設備及び空中線系等のための測定機器の保守及び運用の概要

●法規

  1. 電波法及びこれに基づく命令の概要
  2. 通信憲章、通信条約及び無線通信規則の概要

試験問題の出題数は、

  1. 無線工学:30問(択一式25問、補完または正誤式5問)
  2. 法 規:30問(択一式24問、補完または正誤式6問(モールス符号に関する問題5問を含む))

となっています。

一アマの現況

では、アマチュア無線における一アマの位置はどんなものになっているのでしょうか。

総務省発行の「通信白書」によりますと、アマチュア無線技士の資格別累計の無線従事者数及び受験者数は、平成25年度の統計でつぎのとおりです。

アマチュア無線技士の免許所持者数(平成25年)
資格所持者数
第一級アマチュア無線技士30,0790.9 %
第二級アマチュア無線技士77,6282.3 %
第三級アマチュア無線技士220,7856.5 %
第四級アマチュア無線技士3,055,63890.3 %

いかに第四級アマチュア無線技士の数が多いかわかると思いますが、それだけに一アマ・二アマという資格が希少な、取得する価値のあるものと言えると思います。


では、受験者数を見てみましょう。近年一アマ受験者の数は増えており、合格率も上がっています。アマチュア無線技士の中の最高資格なのですから、試験がむずかしいのは当然ですが、法令改正により、かなり受験しやすくなっていると言えます。

アマチュア無線技士の受験状況(平成25年)
資格申請者数受験者数合格者数合格率
第一級アマチュア無線技士2,6181,96891346.4 %
第二級アマチュア無線技士1,8111,34569551.7 %
第三級アマチュア無線技士2,4662,2411,77979.4 %
第四級アマチュア無線技士3,4303,1782,31973.0 %

一アマの出題範囲

さきに、第一級アマチュア無線技士の試験はむずかしいと言いましたが、実際問題としてはどうでしょうか。確かに、出題範囲をみますと、それぞれの科目ともたいへん広範囲にわたっていてむずかしそうに思えます。

たとえば、法規の問題はどうでしょうか。

一見大変に思えますが、それぞれ出題されるのはアマチュア無線に関係するところですから、的を絞って勉強すれば比較的容易です。

また、これら電波法の問題は第二級アマチュア無線技士の出題問題と大して変わりありませんから、心配する必要はありません。


では、無線工学の問題はどうでしょうか。

以上、こちらも広範囲で大変そうですが、それぞれ基礎的な問題が多く出題されますし、計算問題は多いときで8問といったところです。

電気通信術の実技試験はなくなった!

平成23年12月期より、電気通信術の実技試験(音響受信)が廃止され、試験科目の「法規」においてモールス符号の理解度を確認するための問題が新たに「5問」出題されています(平成23年10月1日施行)。

試験問題の傾向

さて、実際に出題された各期の試験問題を分析してみますと、おおよそ既出問題から(過去に出題された問題)80%程度出題されています。

もちろん一アマとして基本的な知識を得ることは必要ですが、試験だけを考えると、過去に出題された問題を徹底的にマスターすることでも、合格は不可能ではないことになります。

ちょっといい過ぎかもしれませんが、試験では満点を取る必要はないということです。第一級アマチュア無線技士の国家試験の合格点は、法規・無線工学ともに70%以上とされていますので、合格点をクリアできればいいわけです。ただし、両科目とも70%以上でないと不合格です。

当講座では、模擬試験として実際の国家試験で使用された問題を5回に渡って解いていただきます。過去の問題の中でも、内容を吟味し、特に覚えてもらいたい問題を選択しています。また、最新3回分の試験問題が掲載されています。合計9回分、3年分の試験問題をマスターすれば自信を持って試験に臨んでいただけます。


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